研究内容の概略
光導波路を伝搬する導波光(Optical Guided Wave: OGW)と弾性表面波との音響光学相互作用(Acousto-Optic Effect: AO Effect)を利用した導波路型AOデバイスは,波長可変フィルタや光周波数シフタを構築できるというAO効果特有の特徴に加え,バルク型光デバイスと比較して,駆動パワーが低い,設計自由度が高いなどの特徴を有しているため,幅広く研究がなされています.
垣尾・鈴木研究室では,ブラッグ回折を基本とするコプレーナ形の導波路型AO変調素子(AO Modulator: AOM)の研究を行っており,光波長帯域が広い,応答速度が速いという特徴を利用して,ユニークなAOデバイスを開発しています.
u 長波長(1.55mm)レーザー光の光周波数を,極低周波から250MHzまでシフト可能なタンデム光周波数シフタ
u 三原色(Red, Green, Blue)のレーザー光を,一つのAOM,同一周波数,低駆動パワーで変調可能な,高速・広帯域可視光変調素子
最近の研究テーマの詳細
u 異種・同種材料接合を用いた漏洩弾性表面波・縦型漏洩弾性表面波の高結合化・低損失化
u 酸素ラジカル源を有する高周波スパッタ法による圧電性Ta2O5薄膜の作製
u タンデム光周波数シフタと周波数シフト帰還型レーザーへの応用
u 高速・広帯域可視光変調素子とRGB光同時変調システムへの応用